・菅直人首相は6月10日口蹄疫対策本部会合を途中退席していた。しかもその理由は
民主党広報用の写真撮影だった。
10日は口蹄疫被害が都城に広がった日だ。宮崎だけではなく全国の畜産農家が大きな
不安に包まれ、都城では一刻を争う防疫対策に取り組む中、宮崎は新総理の対応に
大きな期待を寄せていた。それだけに「どこまで馬鹿にされなければならないんだ」と
畜産農家は憤りをあらわにした。
テレビや新聞各紙の報道は概ね以下のように報道された
-----------------------
家畜伝染病の口蹄疫被害が宮崎県都城市に拡大したことを受け、菅直人首相は10日
午前、首相官邸で閣僚で構成する口蹄疫対策本部の会合を緊急開催し「危険な意味での
節目だ。迅速な初動対応が何より重要。緊張感を持って一丸となって対応していきたい」と
述べ、菅内閣として被害拡大の防止に全力を挙げる方針を確認した。
-----------------------
鳩山前総理がようやく宮崎入りし「一緒に頑張ろう」と言った翌日に辞任「騙された」と声を
震わせた畜産農家は、「次の総理には」と期待していた。その中でこの報道だけを見ると
菅内閣は誠実に期待に応えているように見える。
しかし総理はこの極めて重要な会合をほっぽり出して、民主党広報用写真撮影をしていたのだ。
おそらくメイクをして、にっこり笑みを浮かべてモデルを務めていたのだろう。「緊張感を
持って一丸となって対応していきたい」という総理自身に全く緊張感がなく口蹄疫より
選挙が第一、言葉は「うそばっかりだ」「選挙用パフォーマンスだ」(畜産農家の声)と
いうことを自ら証明した。
それもそのはず、この日は国内最大規模の畜産地帯都城市でも感染が確認され宮崎県は
牛208頭を殺処分した日だ。都城市は川南町など県東部から約50キロ離れている。政府の
感染封じ込め策が失敗していたことが明らかになったのだ。全国の畜産農家は大きな
不安に包まれ、都城や隣接する鹿児島県では一刻を争う防疫対策に追われ、政府の新しい
対策や感染ルートの解明を望んでいた。口蹄疫対策本部でやらなければならないことは
山ほどあるはずだ。(抜粋)
http://www.yamatopress.com/c/11/17/2674/