アルバイトをしていた飲食店から現金などを盗んだとして、和歌山県警岩出署は8日、岩出市中島、
無職中山裕二容疑者(21)を窃盗容疑で逮捕したと発表した。
冷蔵庫から、調味料につけ込んでいた鶏肉約10人前(約1キロ)がなくなっており、店の同僚から
「から揚げ好き」として知られていた中山容疑者が浮上した。
発表によると、中山容疑者は4日午後2時45分から3時30分にかけて、同市山崎の飲食店
「和創ダイニング登盛(とも)や」=藤田智也さん(37)経営=の勝手口のガラスを金づちで割って侵入し、
レジにあった7万2880円のほか鶏肉など3点(計約7500円相当)を盗んだ疑い。中山容疑者は
「盗みに入ったら、好物のから揚げ用の肉があり、つい持って帰ってしまった」と話しているという。
同店によると、から揚げは調味料が独特で人気メニューの一つ。中山容疑者は5月初めに退職、
まかないでほぼ必ず「から揚げ定食」を頼んでいたという。藤田さんは「鶏肉だけ持って行くなんて、
自分だと言っているようなもの。店で働いていた人がこんなことになって残念です」と話した。
(2010年6月9日18時57分 読売新聞)
http://www.yomiuri.co.jp/national/news/20100609-OYT1T00240.htm