【政治】狙いは“傀儡幹事長”か 樽床氏の出馬にちらつく小沢の影

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1影の軍団ρ ★
民主党の樽床伸二衆院環境委員長(50)=大阪12区=は3日午後、支援グループの会合で
「決断した」と述べ、代表選に立候補する意向を示した。樽床氏は小沢一郎幹事長(68)に近いだけに、
影響力を保持したい小沢氏の影がささやかれている。

樽床氏は島根県出身。大阪大卒で、野田佳彦財務副大臣(53)や
前原誠司国交相(48)と松下政経塾の同窓だ。

1993年、日本新党から出馬して初当選し、当選5回。2005年の郵政選挙では
落選したが、昨年の総選挙で国政に復帰した。
「地味で知名度は低いが、人当たりがよく、党内で人脈が広い。
2回の落選経験があり、芯が強い」(民主党関係者)と評判も悪くない。

ただ、閣僚や党執行部の経験がなく、当選回数も本命の菅直人副総理兼財務相(63)に
劣るだけに、広がりは未知数だ。 それだけに、民主党若手議員は「代表選で一定の票を取り、
2位になれば“挙党一致”の名目で幹事長に抜擢される可能性が高い。
それが樽床氏の狙いでは」と話す。

実際、樽床氏は渡部恒三元衆院副議長(78)が指名した「七奉行」にも
名を連ねていたが、今年に入ってからは参加を見合わせている。
そのためか、渡部氏は3日昼のテレビ番組で、樽床氏について「小沢君にすり寄って、
私んとこにこなくなっちゃった」とこぼして、「小沢君が若いの立てていやがらせしている」と述べた。

非小沢系中堅議員は、こう解説する。「小沢氏の目標は、息のかかった傀儡幹事長を立てること。
樽床氏は小沢氏に近い。支える三井氏は小沢氏が国会運営で重用し、
松本氏も、野田グループながら小沢氏に急接近した人物。挙党一致と称して、
傀儡幹事長が論理的に誕生してしまう恐れがある」

ただ、小沢氏を支える議員グループ「一新会」関係者は「樽床氏には乗れない」
と話しており、この懸念がどこまで当たっているかは不明だ。
菅氏大本命で推移するなか、暗闘が続いている。(抜粋)
http://www.zakzak.co.jp/society/politics/news/20100603/plt1006031637006-n1.htm