空前の大ヒットとなった映画「アバター」に続けとばかりに、米メディア業界が
「3D(三次元)」熱に沸いている。先陣を切って走るのは男性誌やスポーツ番組。
3D家電市場も売り上げ予測はうなぎ上りで、3Dは不況から“飛び出す”
救世主となるか。
「最も立体で見たいのは何だと思う? 女性の裸だよ」。米男性誌「プレイボーイ」は、
六月号で初めて3Dのピンナップを掲載。創刊者ヒュー・ヘフナー氏(84)は、
ちゃめっ気たっぷりに冒頭のコメントを寄せた。
付録の3D眼鏡を使うと、中央の折り込みページの女性が飛び出して見える。
アイデアはヘフナー氏が創刊時から温めてきたが専用眼鏡を付ける予算がなく断念。
出版不況やネットの隆盛で同誌の部数は二〇〇六年の三百十五万部から現在は百五十万部に
激減しており、広報のテレサ・ヘネシーさんは「読者を引きつけるためには新しく、
ひと味違った趣向が必要」と、若い読者の開拓につなげたいと話した。
男性誌「エスクァイア」も昨年末に3D特集を実施。同誌のウェブサイトから
専用ソフトをインストールし、雑誌に印刷されたバーコードをパソコンのウェブカメラに
読み取らせる。すると著名俳優の3Dショーが始まる仕掛け。
*+*+ 東京新聞 2010/06/03[08:02:39] +*+*
http://www.tokyo-np.co.jp/article/economics/news/CK2010060302000055.html