朝日町の永口明弘副町長(58)は1日、任期満了(30日)を前に魚津龍一町長(63)に
辞表を提出し、受理された。12日付で退任する。先月20日に教育長の永口義時氏(63)も
辞職しており、同16日投開票の同町長選で県内初の共産党籍の首長となる脇四計夫(しげお)氏(69)が
当選して以降、町政キーマンの辞任が相次いでいる。13日から任期が始まる脇町政は、
まず副町長、教育長の後任人事が最大の焦点となる。
永口副町長は1日、本紙の取材に「脇氏の就任前に退任した方が、新しい町政の発足にふさわしいと考えた」
と説明。「現職町長と進退をともにしたいとの思いもあった」と心境を語った。
永口副町長は元町職員。1970年採用で、総務課付課長として黒部市、旧宇奈月町などとの合併協議会
にかかわった。2004年から、まちづくり振興課長に就き、06年7月から現職。
同町議会(定数10)では町長選後、脇氏を支援した中陣将夫議長と稲村功議員(共産)で作る2人会派
「日本共産党・無所属」が結成された。ただ、先月の町長選で魚津町長を支援した自民系会派「創政会」
が議会過半数を超える7議席を占めている。脇氏が副町長、教育長の後任人事で議会の同意を得られるか
微妙な情勢となっている。
脇氏は、これまで本紙の取材に「議会とは丁寧に話し合っていきたい」としている。
(2010年6月2日 読売新聞)
http://www.yomiuri.co.jp/e-japan/toyama/news/20100602-OYT8T00043.htm