虐待児の頭の傷、DB化 産総研など、正確な診断目指す
http://www.asahi.com/national/update/0529/TKY201005290357.html 国立病院機構大阪医療センターや産業技術総合研究所(産総研)などの
グループは、虐待を受けて頭をけがした子と別の原因でけがをした子の検査
データを集め、虐待によるけがの特徴を明らかにする研究を始めた。虐待
によるけがを医師が正確に診断するための判断材料を提供することで、早く
虐待を見つけて子どもを守る一方、虐待でないケースを虐待と判断してしまう
間違いの防止に役立ててもらう狙い。
海外の研究などによると、虐待で頭にけがをした子の15〜38%が死亡し、
命を取り留めても30〜50%の子に重い後遺症が残るとされる。...産総研と
金沢大は、子どもの大きさの人形を使い、強く揺さぶったり、投げ飛ばしたり
した時に頭や胴体にかかる力、揺れ方、速度を測り、大阪医療センターのデータ
と突き合わせる。虐待を隠そうとする親は、しばしば「いすから落ちた」などと
説明するが、そうした状況も再現してデータを集め、大阪のデータと比べて検証
する。