在日本朝鮮人総連合会(朝鮮総連)の実質ナンバーワンである
許宗萬(ホ・ジョンマン)責任副議長が、韓国海軍哨戒艦の沈没事件で
米韓合同調査団が「北朝鮮による魚雷攻撃が原因」と発表したことについて、
「事件と調査結果は米国の承認と庇護(ひご)による捏造(ねつぞう)劇だ」
と批判していたことが25日、分かった。
北朝鮮の主張と一致しており、総連が北朝鮮と一体であることを裏付けたといえる。
許氏は23日に都内で開いた第22回全体大会で再任された後、
あいさつで哨戒艦沈没に言及した。
韓国で6月2日に統一地方選を控えていることにからめて許氏は
「選挙の惨敗を何としても避けようとした政治的捏造劇だ」と李明博政権を非難。
「危機のたびに事件を捏造し、北の仕業という世論を起こそうと
歴代南朝鮮の傀儡(かいらい)が使ってきた愚かな常套(じょうとう)手段だ」と語った。
22、23両日に開かれた全体大会には、来賓として与党では民主の石井一選対委員長、
社民の又市征治副党首、国民新の自見庄三郎幹事長の3人が出席。
野党も自民の馳浩、公明の高木美智代、共産の笠井亮の各衆院議員が出席していた。
6人は許氏の発言時には会場にいなかったという。
沈没事件をめぐって鳩山由紀夫首相は20日、
「韓国を強く支持し、北朝鮮の行動は許し難いもので強く非難する」とのコメントを発表した。
韓国が国連安全保障理事会に提起すれば、日本も支持する方針だ。
全体大会は朝鮮総連の最高意思決定機関で3年に1度開催される。
前回(平成19年)には国会議員の出席者はいなかったが、前々回(16年)には
自民党から甘利明筆頭副幹事長(当時)が出席し、
小泉純一郎総裁(首相)のあいさつ文を代読した。
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