★東京都条例改正案:性的漫画規制、民主が反対方針
・東京都議会民主党は25日、18歳未満として描かれたキャラクターの性的行為を含む
漫画やアニメ作品について18歳未満への販売を規制する「東京都青少年健全育成
条例改正案」に反対する方針を決めた。6月の定例会で都側に改正案取り下げを
求めるが、都側が応じる可能性は低いため、規制を限定的にした独自の修正案提出も
検討する。
改正案は都が3月の定例会で提案したが、漫画家らを中心に「表現の自由を侵す」と
反対論が出て、継続審議になっていた。民主は会派内にプロジェクトチームを設置。
出版業界との意見交換や書店の視察をした結果、改正案を疑問視する声が強まっていた。
独自の修正案は、「あいまい」と批判される規制対象を厳格化するなど、大幅に改変する。
都側が改正案を撤回しない場合、他会派にも賛同を求める考えだ。定数127の都議会で、
最大会派の民主は53議席。改正案に反対の共産(8議席)、生活者ネット(3議席)が
加われば過半数を得られる。
改正案を巡っては今月、提案者の石原慎太郎知事自らが「役人が文章を作るとこういう
ばかなものになっちゃう」と条文の分かりにくさを批判。議会が表現を修正することは
容認したものの、「規制は必要」との立場は変えていない。
都の改正案は、漫画やアニメで18歳未満として描かれたキャラクターを「非実在青少年」と
定義。非実在青少年がかかわる性交などを過度に描いた作品について、18歳未満への
販売自主規制を求める。このうち強姦(ごうかん)など反社会的な性的行為を描いたものは
18歳未満への販売を禁止する。
http://mainichi.jp/select/today/news/20100526k0000m010122000c.html