【政治】民主党、夏の参院選での敗北を早くも想定 「民主党の獲得議席は三十議席前半」(中堅議員)

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1影の軍団ρ ★
民主党内で、夏の参院選での敗北を想定したかのような政局論が
早くも飛び交っている。注目の的は「敗戦後」に小沢一郎幹事長が進退も含めて
どんな一手を打つか。小沢氏はあくまでも単独過半数獲得を唱えているが、
決戦を前に挙党一致とはいえない状況だ。 

小沢氏は参院選に向けた全国行脚で「国民の命と生活を守る政治を思い切って
実現するために、参院で過半数をとる」などと依然、過半数に執着を見せている。

民主党が単独過半数(百二十二議席)を獲得するには、夏の参院選で
六十議席以上が必要。六十議席は同党が大勝した前回の参院選の獲得議席で、
簡単に実現できる数字ではない。内閣支持率が低迷し、
政権浮揚の材料も見当たらない現状ではなおさらのことだ。

このため、単独過半数はおろか、与党過半数維持も難しいとの見方が
民主党内で広がりつつある。「民主党の獲得議席は三十議席前半」(中堅議員)と
惨敗を予言する声すらある。

こうした中、早くも関心を集めているのが参院選後の小沢氏の動き。
議員同士の会食の場などでは、参院選で負ければ、小沢氏は辞任するのか、
それとも権力を保持できるのかが話題になるという。ある中堅議員は
「負けた場合、責任の多くは小沢氏にある。当然やめるべきだ」と指摘。
「九月の代表選後も居座るようなら、こちらも我慢の限界だ」と言い放つ。

一方、小沢氏に近い党幹部は「与党で過半数にいかない時、自民、公明両党に
手を突っ込んで政権を維持できるのは小沢氏しかいない」と力説。
野党との連携や一本釣りで剛腕を発揮するには、小沢体制を継続するしかないとの見立てだ。

別の党幹部は「ごたごた言う人が多ければ、小沢氏は取り巻きを連れて離党し、
自民党と連立政権をつくることだってありうる」と政界再編に言及する。
改選複数区に複数候補を擁立する小沢氏の参院選戦略も、
政局に備えて「子飼い」を増やすためとの見方もある。
http://www.tokyo-np.co.jp/article/politics/news/CK2010052302000063.html