インターネットの児童ポルノのサイトを閲覧できないようにする「ブロッキング」と呼ばれる
対策について、総務省は範囲を限定したうえで、今年度から実施する方針を示しました。
インターネット上の児童ポルノをめぐっては、サイトの管理者に画像の削除を依頼しても
応じない場合が多いため、サイトへの接続を遮断して閲覧できないようにする「ブロッキング」と
呼ばれる対策が有効とされています。総務省は、18日に開かれた「ブロッキング」に関する
研究会で、今年度からブロッキングを実施する方針を示し、民間の事業者も合意しました。
一方で、遮断する範囲については、サイトにアクセスする人の記録を調べることになり、
通信の秘密を侵すとして、児童の人権が著しく侵害されていて画像の削除ができないケースなど、
ほかに手段がない場合に限定すべきだという見解を示しました。研究会の座長を務める
一橋大学の堀部政男名誉教授は「通信の秘密にかかわる問題はあるが、ブロッキングの実施で
合意できたことは大きな一歩だ。今後は実証実験などを通じて、さらに課題を整理する
必要がある」と話しています。ブロッキングをめぐっては、政府の作業チームが来月までに
方針をまとめることにしていますが、総務省が限定的な導入を主張する一方、
警察庁などは幅広く導入すべきだとして意見が分かれています。
*+*+ NHKニュース 2010/05/18[22:02:22] +*+*
http://www3.nhk.or.jp/news/html/20100518/k10014526151000.html