「生のナメクジを食べないで」――オーストラリア・ニューサウスウェールズ(New South Wales)州の
保健当局は13日、21歳の男性が髄膜炎にかかったことを受け、住民にナメクジを食べないよう警告した。
報道によると、この男性は悪ふざけでナメクジを食べた後、広東住血線虫という寄生虫による髄膜炎を発症
して入院した。広東住血線虫はアジアや太平洋諸島のネズミなどに寄生し、卵がネズミのふんを介してカタツ
ムリやナメクジの体内に入る。オーストラリアでの感染例は珍しいという。
伝染性疾患を担当するJeremy McAnulty氏は声明で、「以前にも、度胸試しでナメクジやカタツムリを食べて
病気になったケースがあった。生のナメクジやカタツムリなどは食べるべきではない。それから、触った後は
必ず手を洗ってほしい」と警告している。
たいていの場合、症状は軽いが、今回のように重症化するおそれもあるという。
McAnulty氏によると、本来この寄生虫は人間には寄生しないため、治療しなくても寄生虫が死ぬ可能性
が高い。人から人に感染することはないという。(c)AFP
http://www.afpbb.com/article/life-culture/health/2726915/5761884