★【明日へのフォーカス】論説副委員長・高畑昭男 「沈黙せよ」とは言わないが
米紙に「ルーピー」と書かれ、自らも「愚かな総理」と称した鳩山由紀夫首相だが、
歴史をふり返るとアメリカ大統領にも奇人、変人と呼ばれる人がいた。
1923年、前任者が急死して副大統領から昇進したカルビン・クーリッジもその一
人だ。「ムダ口はきかない」との信条からか、極端に口数が少なかった。
側近や記者団との懇談でも、ほとんど「イエス」か「ノー」でしか答えない。それな
のに、最後には「私の言葉を引用するな」と念を押して記者たちをあきれさせ、「サイ
レント・カル」(だんまりのカル)のあだ名がついた。
ある晩餐(ばんさん)会で、同席した貴婦人から「あなたと3語以上の会話をしてみ
せる、と友人とカケをしたんです」と、親しく話しかけられた。クーリッジは即座に
「ユー・ルーズ(あなたの負けです)」と答え、たった2語で会話が途絶えたという逸
話が有名だ。
クーリッジは「最も安眠をむさぼった大統領」とも呼ばれる。朝寝坊が多い上に、毎
日2時間の昼寝を欠かさず、夜はさっさと寝室へ消えた。それでも6年の任期を全うで
きたのは、内政・外交に重大懸案がなく、何もせずとも国政が治まっていたからだ。
鳩山氏はさしずめ「だんまりカル」とは対極的だ。問題は単に冗舌というだけでなく
迷言、虚言で国政を危うくしていることだ。
普天間飛行場移設問題では、昨年から「最低でも県外」と訴えていたのが実現不可能
とわかると、民主党の公約ではなく、「私自身の代表としての発言だ」と言い訳した。
公党の代表が党首討論会で公言したことが「公約でない」とは耳を疑う。世間ではこれ
を「場当たり発言」というが、本人はそうでないと言い張る。もはや無責任に対する怒
りを通り越して、ピエロとしかいいようがない。
(続く)
■ソース(産経新聞) (高畑昭男)
http://sankei.jp.msn.com/politics/policy/100514/plc1005140307004-n1.htm ■前スレ(1の立った日時 05/14(金) 04:07:21)
http://tsushima.2ch.net/test/read.cgi/newsplus/1273777641/