★麻生、谷垣 呆れた妄言
●「初めてオバマと会った海外首脳」と自慢
さすが大惨敗の“戦犯”でありながら、バッジを外そうとしない無責任男である。1
9日放送の「ビートたけしのTVタックル」(テレビ朝日系)に出演した麻生太郎前首
相。普通だったら恥ずかしくて表舞台に出られないものだが、鳩山内閣の支持率急落に
気をよくしたのか、トンチンカンなトークを繰り広げたのである。
引っ張り出す方もどうかしているが、鳩山政権を頭ごなしに「権力の私物化」と決め
つけ、「日本という国のイメージを海外で悪くしている」「日米関係は数十年間で最悪
の雰囲気」と批判した。私利私欲で国民が求める解散・総選挙から逃げ回り、酔いどれ
大臣がイタリアで日本の評判を地に落としたことにはほおかむり。これほど独り善がり
で物忘れの激しい男も珍しい。
(中略)
だいたい「大統領と会談した」と胸を張る神経が分からない。お互いに世界トップレ
ベルの経済大国である。人、カネ、モノの結びつきは強く、あれこれ話し合うのは当然
だ。大喜びで自慢とは、日本を米国の属国か何かと勘違いしているのか。
自民党の谷垣総裁も、「鳩山政権の外交方針が悪いから大統領が会談してくれない」
という趣旨の発言をしていたが、この感覚もどうかしている。大統領の機嫌を損なう外
交はダメ。言いなりになるのが正解。そんなふうに言いたいらしい。
なるほど歴代の自民党政権は、米国の言いなりでやってきた。農産物や繊維製品を次
々と受け入れて、金融も自由化、郵政は民営化と米国向けに市場を開放。日米同盟の美
名の下、在日米軍の駐留経費も負担し、大量の兵器や戦闘機、役立たずのミサイル防衛
にまでカネを出す。そうやって米国の軍需産業まで潤してきたのが自民党だ。
そんな対米隷属政党の中枢にいる麻生や谷垣に、鳩山外交を批判する資格は100%
ない。
(日刊ゲンダイ2010年4月20日掲載)
http://news.www.infoseek.co.jp/gendainet/society/story/23gendainet000110717/