ことしの新入社員の初任給は、95%の企業が引き上げを見送り、去年とほぼ
同じ水準にとどまったことが、民間の研究機関の調査でわかりました。
この調査は、民間の研究機関「労務行政研究所」が、先月から今月にかけて全国の主な
大手企業を対象に行ったもので、238社から回答がありました。それによりますと、
ことしの新入社員の初任給について、「大卒、高卒ともに引き上げを見送った」と
答えた企業は去年より7.6ポイント増えて全体の95.8%に上ったのに対し、
「大卒、高卒どちらか一方でも引き上げた」と答えた企業は3.8%でした。
これによって初任給の平均額は、大卒で20万5641円(前年比+70円)、
高卒で16万996円(前年比+72円)と、いずれも去年とほぼ同じ水準にとどまりました。
労務行政研究所は「景気は持ち直してきているが、依然として先行きが不透明なために
賃金の引き上げに慎重な企業が多く、さらに春闘でベースアップを見送った企業が
多かったことも影響している」と分析しています。
*+*+ NHKニュース 2010/04/21[06:29:25] +*+*
http://www3.nhk.or.jp/news/html/20100421/k10013974771000.html