【普天間】徳之島の町長「鳩山首相に会う必要ない」「島を怒らせた」「あきれている」
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名無しさん@十周年:
民主、水面下で打診 揺れる徳之島「沖縄より良い条件に」
南日本新聞 2010/04/16
2009年11月21日、天城町の徳之島空港にある特別室。
知人に呼ばれた大久幸助天城町長がドアを開けると、民主党の牧野聖修衆議院議員が、関係者とともに待ち構えていた。
『兵隊を徳之島に呼びたい。意見を聞かせてほしい」。牧野議員は切り出した。
「(鳩山由紀夫)総理の側近」だと紹介された牧野議員は静岡1区選出。以前は徳田虎雄元衆議院議員らと「自由連合」に所属した。
周辺にも徳之島関係者が多いという。 普天間の移設に絡む話だ−。同席した元天城町議会議長で、
現在移設推進派リーダーの前田英忠さん(62)は気付いた。
「総理が極秘裏に送ってきた人だと」思った。最初は本気にしていなかったが」と振り返る。
大久町長は「そのときは白衛隊の話だと思っていた」という。だが牧野議員はその後何度も島を訪れることになる。
徳之島移設構想が、地元で動き出した瞬間だった。
「普天間を徳之島に移す。3千b級の滑走路を陸上に造りたい」。12月2日に再び訪れた牧野議員は、伊仙町の大久保明町長にこう明言した。
「絶対に不可能だ。どこに造るのか。買収などできない」と犬久保町長は即座に拒否したが、
「海上を埋め立てると環境アセスメントが必要になり、時間がかかるから」と説明した。
年が明けた1月20日。前田さんから大久町長に「25日に3町長(伊仙、天城、徳之島)に会いたい」と連絡が入った。
「官房副長官か外務、防衛のいずれかの副大臣が来る」。大久町長は「米軍の件なら会わない」と伝えたが、
「町長、逃げたらいかん。他の町長は会うと言っている」と説き伏せられたという。
25日、3町長が待つ天城町役場の町長室に入ってきたのは、牧野議員と民主党の須川清司内閣官房専門調査員だった。
牧野議員は「普天間の米軍に来てもらう。上京して官房長官に会ってほしい」。 徳之島が選ばれた理由は「沖縄に距離が近く、
立地条件がいいこと」と説明を受けた。「米軍が来ても沖縄よりいい条件にする」と牧野議員は強調した。
大久町長が「徳之島空港の滑走路(2千bを3千bまで延ばすことはできない。拡張も海が深く無理だ」と話すと、
「滑走路は1800bあればいい。拡張も陸側に進める」と話したという。
この日は回答を保留し、後日3町を代表した大久町長が「会わない」と返答した。
この会談は非公開のはずだった。しかし27日には報道された。大久町長は「だまされたという思いを強く持っている。
「向こうは十分下調ぺをしてきていた。地元の首長に会ったという事実だけがほしかったのでは。
断りの電話を入れてから、牧野氏から何の連絡もない」と憤る。
空港を持ち、普天間ヘリ部隊の移転先として挙がった天城町。
「政府から話が来ても絶対会わない」と大久町長は語気を強めた。