・徳之島島内では今、こんな声が広がっている。
「沖縄の基地問題が自分たちに降りかかるとは思わなかった。鳩山首相の帳尻合わせに
つき合わされてはたまらない」
その鳩山首相12日、核安全サミット出席のためにワシントンに向かった。首相は夕食会で
隣席のオバマ米大統領に徳之島への移設案などの検討状況を説明し、理解を求める
つもりでいる。
だが、米側は冷ややかだ。
「新たな案の詳細や実現可能性を示さず、グーグルの地図ぐらいしか出してこない」と
反発する米政府では、日本の対応を評するこんな言葉が飛び交っている。
「some kind of a joke」(何かの冗談)
鳩山首相が明言した「5月決着」は絶望的な状況だ。
首相自身の見通しの甘さ、言葉の軽さが、問題を出口のない迷路に誘い込んだ。
名護市のキャンプ・シュワブ沿岸部に移設する現行案を否定した首相だが、昨年
12月15日には首相官邸を訪れたルース駐日米大使に、最終的には現行案を落とし
どころとする意向を伝えていた。大使は首相の真意をいぶかり、会談に同席していた
岡田外相に「本当にそうなるのですか。本国に報告してもいいのですか」と念を押した
うえで、米政府に「日本は大丈夫だ」と公電を打ったという。
ところが、現実にはその後、連立政権を組む社民党の反発などで、現行案の可能性は
どんどんしぼんだ。首相は「5月末まで」と結論を先送りし、新たな案を持ち出す事態に
追い込まれた。
民主党の小沢幹事長も知人に「5月に決まらなければ、鳩山政権はもたないでしょう」と
尋ねられ、こう答えたという。「そうなんだ。だから『次』を考えてるんだ」
橋本首相と駐日米大使が普天間返還合意をしたのが、ちょうど14年前の4月12日。
日米両政府が少しずつ積み上げた成果を、鳩山首相は台無しにしようとしている。
(4月13日付読売新聞より抜粋)
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