【論説】二十数回「いのちを守る」と繰り返した鳩山首相、中国死刑執行に物申さずにどうするのだ 櫻井よしこ★2

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1春デブリφ ★
 鳩山由紀夫首相がうわずった声で「いのちを、守りたい」と演説したのは、わずか
2カ月ちょっと前だった。二十数回繰り返した「いのちを守る」という言葉は、首相が
国民に最大限、アピールした価値観だったはずだ。

 それほどのいのち重視の首相にしては、4月6日に中国遼寧省大連市で死刑執行され
た日本人についてのコメントのそっけなさはどういうことだろう。

 首相は記者団に、日中間では司法制度が異なる、刑罰が厳しすぎるという思いはあ
る、一般国民が中国はこわい国だと思うかもしれない、しかし、それが日中関係に亀裂
を生じさせないよう、政府として努力していくと述べた。
 中国の死刑執行に抗議するのでなく、逆に、そのことで日本国民の対中感情が悪化し
ないよう配慮するというのであるから、本末転倒ではないかと、首相の真意を疑うのも
当然である。

 大阪府出身の赤野光信死刑囚が麻薬犯罪にかかわっていたことは憎むべきことであ
る。その罪を軽く見る気は毛頭ない。だが、日本国民のいのちを守る立場にある首相の
日本人のいのちへの無関心は、氏の首相としての資格に疑問を抱かせるものだ。
 中国には中国の司法があると首相は言うが、国際社会の良識は、その中国の司法の在
り方に疑問を突きつけているのである。中国の司法がまともではないことは公知の事実
だ。中国の司法によって幾多の言論人が拘束され、情報が遮断され、チベット人やウイ
グル人が弾圧され、殺害されてきた。各種裁判は政治的要因で大きく左右され、裁判で
適切な審理が行われるケースは稀(まれ)だというのが、中国の司法に対する世界の常
識的見方である。
(続く)
■ソース(産経新聞)
http://sankei.jp.msn.com/politics/policy/100408/plc1004080327003-n1.htm
■前スレ(1の立った日時 04/08(木) 03:56:07)
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