★民主県連 「擁立1人」堅持/参院選
今夏の参議院選挙で、民主党が候補者2人を立てた静岡選挙区(改選数2)につい
て、同党県連は7日に常任幹事会を開き、現職の藤本祐司参院議員(53)のみを支持
する従来の方針を堅持すると決めた。党本部が主導して擁立した会社員中本奈緒子氏
(30)に対する選挙支援は県連としては行わず、中本氏は党本部直轄で活動する。
幹事会後に会見した牧野聖修県連会長は「藤本氏は県連が一本化して戦っていく」と
し、中本氏については「今更立候補するなとは言えない」と出馬を事実上容認。その上
で「中本氏は本部直轄で、選挙活動は県連としては支援しない」と話した。
擁立を巡っては「支持率が低下し2人当選は困難」と危機感をあらわにする県連に対
し、小沢一郎幹事長が静岡入りして中本氏擁立に踏み切っため、両者の溝が浮き彫りに
なっていた。牧野会長は「剛腕・小沢幹事長に踏みにじられたという思いで残念」と改
めて不快感を示した。
牧野会長は幹事会後、「2人を擁立すれば組織に亀裂が入る」と党本部の方針に抵抗
し、藤本氏の推薦取り消しまでほのめかしていた支援団体の連合静岡(吉岡秀規会長)
を訪問。県連の決定を伝え、「引き続き支援を」と訴えた。吉岡会長は「色よい回答を
できる状況にない」と答え、引き続き藤本氏の推薦取り消しも含めて検討する姿勢を示
した。
また、「2人擁立するなら小沢幹事長は辞任を」と発言して連合本部から厳重注意処
分を受けた吉岡会長は「連合本部や他県の連合に迷惑をかけたことはおわびする」と謝
罪。一方で、「2人擁立を防げなかった時点で次のステージに入った。(小沢幹事長の
辞任要求は)もう意味のないこと」と話した。
同選挙区では同党以外に、自民党が昨秋の参院補選で落選した岩井茂樹氏(41)を
擁立するほか、共産党は渡辺浩美氏(49)、幸福実現党は中野雄太氏(36)を擁
立。昨秋の補選に当選した民主党現職の土田博和参院議員(60)は比例区に回る。
■ソース(朝日新聞)
http://mytown.asahi.com/shizuoka/news.php?k_id=23000001004080004