★田尻氏、宅建業法違反か - 業者利用し脱税の疑い
県議会副議長で民主党県連選対委員長の田尻匠議員(52)=奈良市西千代ケ丘、奈良市
・山辺郡選挙区=が、平成18年に、宅建免許もないのに、県内の宅建業者を利用して紹
介手数料約70万円を得ながら、その所得を確定申告しておらず、宅地建物取引業法と所
得税法違反の疑いがあることが4日までに、奈良新聞社の調べで分かった。田尻県議
は、本紙の最初の取材に「議員報酬以外に所得はない」と明言。再度の取材申し込みに
対して、2週間以上も逃げ続けている。
他にも違法行為があるとの情報が寄せられており、県庁内で会議のあった2日には、
待機していた本紙記者を避けるため副議長室裏のベランダから逃走するという醜態をみ
せている。副議長で、しかも政権与党の県幹部でもある田尻県議の「政治とカネ」の問
題が発覚したことから、市民から「公人である政治家として失格」「県民に詳細を説明
すべきだ」と厳しい声が上がっている。
関係者らの話を総合すると、田尻県議は中和地区にある医療法人の社宅新築工事を大
手ハウスメーカーに紹介、工事費は 2365万6500円だった。そこで宅建免許を持ってい
ない田尻県議は、知人の宅建業者に「この書類に印鑑を押してくれればお金が振り込ま
れる」と話した。宅建業者は長年、会社を挙げて田尻県議を支援してきただけに、「私
の会社のことを考えていてくれる」と好意で受けとめていた。同年11月30日付で、工事
費の3%に当たる手数料70万9695円の請求書をハウスメーカーに送付、同額が振り込まれ た。
請求書の送付直後に田尻県議から宅建業者に「入金はありましたか」と何度も確認の
電話があったという。入金が確認されると「お金がほしいねん」と、全額を要求。
(後略)
■ソース(奈良新聞)
http://www.nara-np.co.jp/20100405114847.html