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>>1のつづき)
「奥サマ−」は、25歳の男性教師と12歳の教え子女児との純愛(?)とギャグがベース。
セックスを連想させるシーンもあるが、バナナや練乳といった比喩に置き換えられ、
すべては教師が抱いた妄想という設定だ。松山さんの怒りは続く。
《かつての松文館事件のように、スケープゴートされた時の為に、ブログやツイッターやmixiで、
遺言書でも書いておくべきなのだろうか》
「松文館事件」とは2002年10月、成人向け漫画を出版する松文館(東京)の社長と編集局長、
契約漫画家がわいせつ物頒布罪で警視庁に逮捕された事件。07年6月、最高裁は、漫画も
わいせつ物に当たるという二審判決を支持。憲法における表現の自由の侵犯には当たらないと
判断し、上告不受理で二審判決が確定した。
議論の是非はさておき、このバトルは成人向け漫画のファンらに一気に知れ渡り、「奥サマ−」は
複数の大手通販サイトで在庫切れ。東京・秋葉原の成人漫画専門店でも品薄が続いている。
批判が宣伝になるとは何とも皮肉だが、発行元の秋田書店は「当社の発行物がたまたま
そこにあり、内容を見ずにごく一部をとらえて批判の材料に仕立て上げたのでしょう。特に猪瀬氏は
発言の影響力が大きい。当社も作者も非常に困惑しております」(広報)と話している。
一方、東京都の猪瀬副知事室は「当該のコミックは、議論を主管する青少年治安対策本部が
ピックアップし、条例提案に際し都議会総務委員会の席上で紹介した複数のタイトルのひとつ。
いずれも、いきすぎた性的表現があるとの認識は変わりません」としている。(以上)