★衆院選都議選 重視したのは『政党』 投票基準 都選管が調査
重視したのは「人物」ではなく「政党」−。
昨夏の衆院選と都議選について、都選挙管理委員会が有権者の
投票基準を調べた結果、過去と変化がみられた。
都議選で「政党」が上回るのは一九八九年の選挙以来、二十年ぶり。
「政権選択」が焦点となった衆院選の直前だったことが影響したようだ。
調査は昨年十一〜十二月、九月一日時点の選挙人名簿から
三千人を無作為で抽出し、面接して調べた。
回答率は64%で、投票当時は選挙権がなかった人も含まれている。
都議選で、政党と候補者のどちらを重視したかとの質問に対し、
政党が59%(二〇〇五年の前回比23ポイント増)、人物が28%(12ポイント減)、
どちらとも言えないが13%(9ポイント減)。
過去では、人物が政党をやや上回る傾向が続いていたが、31ポイントの大差をつけて逆転した。
衆院選は、政党が66%(21ポイント増)、人物が22%(15ポイント減)、
どちらとも言えないが11%(6ポイント減)。
過去には、政党が人物をやや上回る程度だったが、44ポイントの大差がついた。
都選管は投票基準の変化に「都議選も衆院選も、過去に類を見ないほど政党重視だった。
都議選は衆院選の影響を受けたとしか考えられない」と分析している。
東京新聞
http://www.tokyo-np.co.jp/article/tokyo/20100404/CK2010040402000055.html