★与謝野氏ら離党・新党へ、「谷垣降ろし」に発展も
党内きっての政策通で重要閣僚などを歴任した与謝野馨氏の自民党離党届提出で、
谷垣禎一総裁ら自民党執行部は一段と窮地に陥った。
新党そのものへの同調者は少ないものの、昨年来離党者が相次いで党勢回復にてこずる
党執行部への批判は一段と強まる見通しだ。大島理森幹事長ら執行部の刷新を求める
動きが勢いを増しており、「谷垣降ろし」へ発展する可能性も現実味を帯びてきた。
「党で長い間活動されてきた方だから残念ですが、我々としては民主党に歯止めをかけるように
徹底的にやっていかなければいけない」。谷垣氏は3日、与謝野氏との会談後、こう語った。
会談を持ちかけた谷垣氏は当初、与謝野氏に真意を聞いたうえで離党を思いとどまるよう説得するはずだった。
しかし、与謝野氏は会談で(1)党執行部への若手の登用(2)国会論戦での政府・与党への攻撃姿勢の徹底
(3)基本政策の転換――など政権復帰への持論を展開。谷垣氏は「自民党としてやりたいことだ」と食い下がったが、
与謝野氏は「そうは言っても自民党では(国民の声を)吸収できない」と離党届をその場で提出し、
約20分で、物別れに終わった。
すでに与謝野氏は自民党執行部の刷新がなければ自民党を離党して新党結成する意向を表明しており、
党執行部に「予想の範囲内」との受け止めもある。しかし、昨年の衆院選惨敗後、すでに6人が離党。
谷垣氏も3日、周辺に具体的な名前を挙げながら「あの辺はどうなのかなあ」などと
同調者の広がりに不安を隠さなかった。
与謝野氏の離党で執行部に批判的だった党内の勢力は勢いづいた。(続く)
日経新聞
http://www.nikkei.com/news/latest/article/g=96958A9C93819481E2E1E2E3968DE2E1E2E6E0E2E3E28297EAE2E2E2 続きは
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