【健康】シークワーサーの皮に糖尿病改善効果のある成分

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九州・沖縄地方のかんきつ類シークワーサーの皮に含まれる
天然成分ノビレチンが成人型糖尿病を改善する仕組みを、
中部大(愛知県春日井市)の禹済泰(ウゼテ)教授のグループが、
栄養補助食品会社エリナ(東京都港区)と共同のマウス実験で確認した。
論文は、米国の医療系雑誌バイオケミカル・パーマコロジーの電子版に掲載された。

ノビレチンに血糖値を下げる効果があることは知られていたが、その仕組みは
分かっていなかった。禹教授らはまず、遺伝子を組み換えて成人型糖尿病を
発症させたマウス8匹に毎日、体重1キロあたり200ミリグラムのノビレチンを飲ませ、
血糖値が3分の1ほど下がることを確認。さらに、マウスの筋肉や肝臓、脂肪組織での
遺伝子への働きなどを調べた。その結果、このマウスの脂肪組織では、細胞に血液中の
糖を取り込むよう指示を出すインスリンの働きを阻害する因子の遺伝子の活動量が半分に低下。
逆にインスリンの感受性を高めるホルモン「アディポネクチン」の血液中の量は、5割以上増えていた。

筋肉と脂肪の組織では、糖を取り込むときに細胞膜で働くタンパク質「Glut4」が
約7割も増加。肝臓では、糖を作り出す酵素の遺伝子の活動量が低下していた。グループは、
シークワーサーによりこれらの効果がもたらされることで、
血糖値が下がり、糖尿病が改善すると結論づけた。

イカソース
http://www.chunichi.co.jp/s/article/2010032990160011.html