民主党の目玉政策の一つだった月1万3千円の「子ども手当法」の6月からの支給が
決まった。海外に子供のいる外国人も支給対象となるなど多くの問題点も指摘される
が、日本在住の長い外国人タレントからは「ラッキー」「ばかげている」などと賛否の
声が出た。
「うちは子供がいないんですよ。だから、あわてて作ろうと思って」と冗談めかすの
は、コメンテーターとしても知られる放送プロデューサーのデーブ・スペクターさん
(米国)。
子ども手当を「子供への投資と思えばムダじゃない」と評価する一方、海外に住む子
供まで支給対象に含めたことについては「ばかげている。海外には海外の支援策がある
のに、なぜ日本がお金を出す必要があるのか。法律の欠陥だ」と指摘。「そもそも子供
のいない人にとっては面白くない制度なわけで、彼らにとってもわだかまりのない形に
なるよう、欠陥は直していくべきだ」と述べた。
エジプト出身のタレントで1児の母のフィフィさんは、「エジプトで1万3千円は家
族を十分に養える額。日本国民が生活苦にあえぐなか、このような法案が外国人の声を
聞かずに可決したことは非常に残念。まともな外国人ほど、申し訳ない気持ちで日本で
生活しなければいけなくなる」。
(続く)
■ソース(産経新聞)
http://sankei.jp.msn.com/life/education/100327/edc1003271526001-n1.htm (
>>1の続き)
イラン人タレントのランディ・マッスルさんは自らに子供はいないものの、「(母国
に)子供がいて『ラッキー』と言っている外国人の友達もいっぱいいる。やっぱりおか
しいよ」と話す。イランでは3、4人兄弟は当たり前で、手当の1万3千円は6万円相
当の価値になるという。
子ども手当法では、おおむね1年以上在留する外国人の親も、外国人登録をしていれ
ば原則的に手当を支給される。母国に子供を残す外国人も受け取れる。
法務省によると、平成20年12月末時点で、国内の外国人登録者は約220万人。
子供の有無や在留期間に関する統計はなく、このうち何人が受給対象となるかは不明と
いう。
(以上)