【民主・粛清】枝野大臣は生方氏擁護　一方、前原大臣、直嶋大臣は批判「党の役職にあった人ですからお立場を踏まえて発言されるべき」

　党執行部批判を理由に副幹事長職を解任されることになった民主党の生方幸夫衆院議員をめぐる
騒動は１９日も続いた。生方氏は小沢一郎幹事長らの批判をやめず、解任方針にも党倫理規則が
定める不服申し立てを検討する考え。一方、執行部や閣僚からは生方氏を批判する声もあがった。

　生方氏はこの日、朝日新聞の取材に「小沢氏の不起訴がイコール潔白だと国民は思っていない。
理解が得られなければお辞めにならなければ仕方がない」と語り、小沢氏の辞任を要求。また、
鳩山由紀夫首相（党代表）についても「小沢氏を指名した任命責任がある。政治とカネの問題で
支持率が下がったのだから、それなりの措置を取るべきだ」と語った。

　枝野幸男行政刷新相は閣議後会見で「直ちにお辞めにならなければならない部分がどこにあった
のか」と述べ、生方氏を擁護した。一方、前原誠司国土交通相は「議員個人の言論の自由はなくて
はならないが、組織人として一定のルールもある」と指摘。直嶋正行経済産業相は「党の役職に
あった人ですから、お立場を踏まえて発言されるべきじゃないかな」と語った。

　執行部側は「来週になれば生方氏もただの人」（幹部）とみて、騒動は収束したと受け止めている。
ただ、今回の解任劇に対する世論の見方には神経をとがらせており、「マイナスイメージになること
は間違いない」（平田健二・参院国会対策委員長）との声も出ている。
http://www.asahi.com/politics/update/0319/TKY201003190520.html