【科学】飼い犬の起源は

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1帰社倶楽部φ ★
米カリフォルニア大学ロサンゼルス校(UCLA)の研究チームは、科学誌ネイチャーの電子版に
17日掲載された論文で、現在ペットとして飼われている犬の多くは、遺伝的に中東が起源である
可能性が高いとの見方を示した。 
これまでの東アジア起源説を覆す内容だが、研究チームは今回の発見について、中東で犬が
飼いならされたのと、そこで文明が起こったのを密接に関係付ける考古学的記録を裏付けるものだとしている。

論文執筆者の1人、UCLAのロバート・ウェイン教授(進化生物学)は「意義深いのは、中東が
文明の発達した場所で犬たちがその一部だったからだ」と述べた。
犬の祖先が生息していたのは、現代のイラクやシリア、レバノン、ヨルダンにまたがる
「肥沃な三日月地帯」と呼ばれる地域で、「飼い猫や家畜の飼育が始まり、農業が最初に発達した
のと同じ場所」だという。

研究チームは、85種900匹以上の犬と世界中の200匹を超える野生のハイイロオオカミに
ついて遺伝的比較を実施。その結果、圧倒的多数の犬が、北米や欧州、アジアのハイイロオオカミ
より中東のハイイロオオカミと、固有の遺伝子マーカーを多く共有していたとしている。

2010年 03月 19日 06:42 JST
http://jp.reuters.com/article/oddlyEnoughNews/idJPJAPAN-14417620100318