【インド】牛の尿が沸騰するビーカー見つめ「牛糞には神が宿っているのです」 ウシの排泄物が原料の薬やソフトドリンクなどの開発に力

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1おっおにぎりがほしいんだなφ ★
インド西部アーメダバードで最近、ウシの排泄物を原料に医薬品などを作る研究所が
増えている。インドの人口の大部分を占めるヒンズー教徒にとってウシは神聖な動物で、
牛肉を食べることは固く禁じられている。しかし乳製品と同じく、その排泄物の利用は
禁じられていない。古代ヒンズー教の聖典にも、ウシの排泄物で作った医薬品の記載が
みられるという。

研究所の1つを案内してくれたケサリ・グマット氏は、研究者たちが牛糞とハーブを
混ぜ合わせ、ウシの尿が沸騰するビーカーを見つめる研究室を歩きながら
「牛糞には神が宿っているのです」と語った。
「原料」は研究所内での調達だ。敷地を徘徊する300頭を超えるウシから排泄物を集める。
研究所を訪れた人は裸足になり、日光で半乾きにされたやわらかい牛糞の上を
歩かなければならない。グマット氏は、新鮮な牛糞の上を裸足で歩くと、殺菌効果で
傷が治り、健康にもとてもよいと説明する。

■医薬品から衛生用品まで
牛糞は一般的に1週間以上乾燥させ、高温で滅菌して砕いた最終製品の粉末を、
さまざまな素材と混合して医薬品や衛生用品にする。尿は蒸留して不純物を取り除く。
応用製品は医薬品から石けん、シャンプー、歯磨き粉などの衛生用品、
線香や蚊取り線香にいたるまで幅広い。

インド最大のヒンズー至上主義グループ、「民族奉仕団」も、ウシ排泄物の応用研究を
歓迎している。RSSも前年、コーラ飲料に代わる「健康飲料」として、ウシの尿をベースにした
ソフトドリンクを開発した。現在は「ウシの水」と名づけたこの飲料の販売認可を待つかたわら、
パッケージ制作やマーケティング戦略の立案、そしてインドの暑い夏でも腐らせない
保存方法の開発などに余念がない。

一般的な医師の間では、牛糞を原料とした医薬品の効果は独立した研究機関によって
検証されたことがないという指摘がある一方で、代替療法などの中には、無害な上、
一定の効果があるとして患者に使わせている医師もいる。(一部省略)

ソース:AFPBB
http://www.afpbb.com/article/economy/2705730/5443742