静岡空港西側の私有地のササ竹などが伸びて航空法の高さ制限を超え、昨年8月27日の
完全開港が一時危ぶまれる事態となった問題で県は5日、今後成長するササ竹などの
管理方法について地権者と合意したと発表した。原則として県が年4回、事前に
除去(伐採)する。
この日、県と地権者が確約書を交わし、将来伸びる立ち木やササ竹について、
▽支障となるおそれがあるものは、県が事前に地権者に連絡の上、原則として年4回除去する
▽材木として使用が予定されている立ち木の除去は補償契約に基づいて行う▽
今後起こる問題は双方が誠意を持って協議する−などと取り決めた。
この合意によって、ササ竹が伸びるたびに空港の運用に支障が出る事態は避けられることになった。
県空港建設事務所の藤田泰秀所長は「(今回の合意で)空港西側の土地の問題は
すべて解決したと考えている」との認識を示した。
静岡空港をめぐっては、反対派地権者の私有地に高さ制限を超える立ち木が残っていたため、
開港が延期された。立ち木は伐採され空港は暫定開港したが、その後再びササ竹が
伸びて完全開港が一時危ぶまれる事態に陥った。県はこうした問題を受け、今後の
空港運営を円滑に進めるため、伸びるササ竹の管理方法について地権者と協議を重ねていた。
地権者との合意について川勝平太知事は「今回の合意により、制限表面下の土地の管理を
円滑に行うことができる。県としては誠意を持って確実に履行したい」とコメント。
地権者男性は「これまでも双方が合意した上で進めるべきと主張してきた。今後は
確約書の趣旨に基づいて誠意ある対応を求める」との談話を出した。
*+*+ 産経ニュース 2010/03/06[02:46:51] +*+*
http://sankei.jp.msn.com/region/chubu/shizuoka/100306/szk1003060219003-n1.htm