岡田克也外相は二十七日、三重県四日市市で講演し、米軍普天間飛行場(沖縄県宜野湾市)の
県外や国外への移設について「実現可能な具体案があるかというと非常に厳しい」と
述べ、県内移設はやむを得ないとの認識を示した。
政府は、三月前半にも日米両国間で候補地の実質的調整に入る方針。名護市のキャンプ・シュワブ内に
ヘリコプター離着陸帯(ヘリパッド)か滑走路を造る「シュワブ陸上案」も検討しており、
日米で実現性を検証する見通しだ。岡田氏の発言は、こうした動きを受けたとみられる。
岡田氏は講演で、昨年八月の衆院選で鳩山由紀夫首相(民主党代表)が主張した県外、
国外移設について「代表の発言だから重い」と指摘。一方で「日米が合意できる案を
出さないといけない。五月末までの決着は内閣としての約束だ。必ず実現する」と強調した。
昨年十月、「県外移設は事実上考えられない」と表明した岡田氏は年内決着を模索。
だが政府・連立与党の足並みが乱れたため、結論先送りが決まった昨年末以来、
発言を控えていた。
移設先は、政府と社民党、国民新党が参加した沖縄基地問題検討委員会(委員長・平野博文官房長官)
で検討中。近く両党が、それぞれ移設候補地案を提示する予定だ。
*+*+ 東京新聞 2010/02/28[08:06:55] +*+*
http://www.tokyo-np.co.jp/article/politics/news/CK2010022802000083.html