「全部一人で」と元局長指示否定 厚労省文書偽造事件で部下証言
http://www.47news.jp/CN/201002/CN2010022401000256.html- 47NEWS(よんななニュース)
厚生労働省の文書偽造事件で、虚偽有印公文書作成・同行使罪に問われた
元同省局長村木厚子被告(54)=休職中=の公判が24日、大阪地裁
(横田信之裁判長)であり、偽造の実行役として起訴された元同省係長上村勉被告
(40)=同=が証人として出廷した。
上村被告は「村木被告にもほかの上司にもまったく相談していない。証明書を
作ったのも、渡したのも全部自分一人で実行したことです」と証言。村木被告の
指示があったとする自らの供述調書の内容を否定した。
その上で「調書は検察官の作文。村木被告とのやりとりもでっち上げだ」と述べた。
検察側は、実体のない「凜の会」を障害者団体と認める証明書の発行を村木被告が
指示し、同会側に渡したとしているが、上村被告が村木被告の関与を全面的に
否定したことで立証の有力な根拠が揺らぐことになった。
村木被告は初公判から「部下への指示も、共謀も一切ない」と一貫して無罪を
主張している。
上村被告は証人尋問で検察側の質問に答え、凜の会を「(証明書発行の
担当係長に着任した)2004年4月に初めて知った。前任者から引き継ぎは
受けていない」と証言。凜の会側から2、3回証明書の発行を督促されていたことを
認めた上で「慣れない予算のことで頭がいっぱいで、証明書については雑事だった。
一刻も早くこの案件を消し去りたかった」と証言した。