■北九州市のトヨタ爆破事件 手榴弾
トヨタ九州工場爆発現場に金属片、手投げ弾レバーか
トヨタ自動車九州小倉工場(福岡県苅田町、北九州市小倉南区)の変電所施設の
一部が爆発物で壊された事件で、現場に散乱していた金属片は手投げ弾のレバー
とみられることが17日、福岡県警の調べでわかった。
捜査関係者によると、警備員が15日午前1時55分ごろに地響きのような振動を
感じており、この時に爆発物が投げ込まれ、爆発したらしい。変電所の計器板の
ガラスが割れ約6メートル離れたコンプレッサー室前の地面が直径約60センチ、
深さ約10センチにわたってえぐれていた。
現場では、手投げ弾のレバーとみられる金属の破片が見つかり、火薬成分も検出
されたという。現場は県道沿いのフェンス(高さ約2メートル)で仕切られており
、地面がえぐれていた場所まで約10メートル離れていた。県警はフェンス越しに
手投げ弾を投げ込んだとみている。
近くのトヨタ自動車九州苅田工場(苅田町)には15日昼、小倉工場を建設した
大手ゼネコンを名指しして「この業者を使うならそちらを爆発させる。
またやるぞ」と男の声で脅迫電話がかかっていた。
この大手ゼネコンを巡っては、2006年12月以降、九州支店が入居する
ビルや北九州市内の工事現場事務所が発砲されるなどの事件が相次いでいる。
県警では、一連の事件は大手ゼネコンへの嫌がらせを目的とした暴力団関係者に
よる犯行の可能性が高いとみている。
http://kyushu.yomiuri.co.jp/news/national/20080918-OYS1T00231.htm