「命、命…。ボクはみんなの命を守りたい。地球の命を守りたい!」
素晴らしい。ホントにそうだね。でも、君は命のホントの重さが分かってるのかな?
「もちろんさ! みんなが友に愛すればいいんだよ。友愛さ。これで世界はみんな幸
せになるよ。世界だけじゃない。宇宙も幸せになるよ!」
なるほど…。確かにそうだね。それなら、どうしてアメリカの友達に「うちから出て
行け」って言うんだい?
「だって、乱暴だし、でっかい武器を持っているし、それに騒がしいから迷惑なんだ
よ」
君がひ弱でいじめられそうだから、アメリカの友達が守ってくれようとしているって
ことはないのかな?
「近所の友達はいじめっ子なんかじゃない。信頼してあげないとダメだよ。それにア
メリカの友達がうちにいるときには、ちゃんとお小遣いも渡しているじゃないか!」
それじゃあ、アメリカの友達は友達じゃないじゃないの? そういうのをカネで雇っ
た「用心棒」というんだよ。
(続く)
■ソース(産経新聞)(石橋文登)
http://sankei.jp.msn.com/politics/policy/100214/plc1002141801007-n1.htm