子宮頸がんワクチン、小6女児対象に助成へ 栃木・大田原市
栃木県大田原市は1日、若い女性に急増している子宮頸(けい)がんを予防するため、
来年度から市内の小学6年の女子児童を対象に、予防ワクチン接種費用を全額助成することを決めた。
同日の定例会見で、千保一夫市長が明らかにした。県内の自治体では初の試み。
子宮頸がんは、20〜30代の女性がかかるがんで最も多く、約20年前から急増。
性交渉によって、「ヒトパピローマウイルス(HPV)」が感染し発症する。
国内では年間約9200人が発症し、約2500人が死亡している。
同市は昨年10月にワクチン接種が国内で解禁されたことを受け、
予防効果が高いとされる若年層への接種費用の全額助成を決めた。
対象は小6(12歳)の347人。6月から接種を開始し、1人当たりの接種費用は4万5千円(3回分)。
対象者全員が接種するとみて2回分の1100万円を新年度予算案に計上する。
接種場所は、市内の指定医療機関で、個別接種の方向だが、市では集団接種の可能性も含めて協議を進める方針。
千保市長は「予防接種を1次予防、20歳以上の子宮がん検診を2次予防として子宮頸がんの撲滅を目指したい」としている。
産経新聞 2010.2.2 02:22
http://sankei.jp.msn.com/region/kanto/tochigi/100202/tcg1002020223000-n1.htm