東京・銀座の貴金属店「天賞堂銀座本店」で1月、約2億4500万円相当の高級腕
時計が盗まれた事件で、盗品処分の疑いで香港警察に逮捕された男らの関係先から押収
された時計の中に、仙台市や福井県などで起きた4事件の被害品が含まれていたことが
2日、捜査関係者への取材で分かった。男らの出入国記録などから、日本の警察当局は
男らの「爆窃団」が国内で起きた20〜30件の事件に関与した疑いもあるとみて捜査
している。
警視庁などは同日、捜査員らを香港に派遣した。押収された時計と被害品との照合状
況、犯行に使用した工具の入手ルートなどについて情報交換するとともに、天賞堂の事
件を香港の法律で処罰する「代理処罰」について協議する。天賞堂以外の被害品を持っ
ていた経緯も調べる。
捜査関係者によると、香港警察が逮捕、起訴した5人の関係先から181点の腕時計
を押収。これらの製造番号と、日本で発生している窃盗事件の被害品を照合した結果、
平成18年9月に仙台市内の百貨店で腕時計116点(6600万円相当)が盗まれた
事件と、19年に福井県で発生した窃盗事件の被害品などが含まれていることが判明した。
5人のうち3人は入国記録から、16年以降に来日を繰り返していたことが判明。3
人の出入国の状況などから、3人を含む爆窃団が同年以降に発生した20〜30件に関
与した疑いもあるとみている。
■ソース(産経新聞)
http://sankei.jp.msn.com/affairs/crime/100203/crm1002030058003-n1.htm