先月から被害が相次いでいる「ガンブラー」と呼ばれるコンピューターウイルスについて、
セキュリティ会社が調査したところ、ウイルスには数多くの種類があって、最新の
対策ソフトでも検知が難しいことや、ウイルスの作成には、海外の複数のグループが
かかわっている可能性があることなどがわかりました。
ガンブラーは、感染すると企業や個人のホームページが書き換えられたり、個人情報が
盗まれたりするおそれがあるコンピューターウイルスで、国内では去年から「JR東日本」や
「ホンダ」などの大企業をはじめ被害が相次いでいます。東京・港区のセキュリティ会社が
調べたところ、ガンブラーは内容が少しずつ異なるものが数十種類あるうえに、
新種が次々に作られており、最新のウイルス対策ソフトでもすべてを検知することは
難しいことがわかりました。またウイルスに感染させる手口に、ロシアや中国などの
海外の複数のサイトがかかわっていることもわかり、セキュリティ会社では被害が世界的に
広がっていることからも、ウイルスの作成や配布には、海外の複数のグループが
関係している可能性があるとみています。セキュリティ会社の新井悠研究員は
「感染を防ぐためには、ウイルス対策ソフトを入れておくだけでは不十分で、
パソコンの基本ソフトなどの欠陥を修復し、常に最新の状態にしておくなど根本的な
対策の徹底が必要だ」と話しています。
*+*+ NHKニュース 2010/01/19[06:35:47] +*+*
http://www3.nhk.or.jp/news/k10015063321000.html