1月18日(ブルームバーグ):鳩山由紀夫首相は18日夜、共同通信の世論調査で内閣支持率が急落し、
不支持率が支持率を上回る事態になったことについて「大変厳しい結果だと思っていますが、むしろ
叱咤激励だと思って感謝をして今まで以上に仕事を精一杯やりたい」と語った。首相官邸で記者団に語った。
民主党の小沢一郎幹事長の元秘書、石川知裕同党衆院議員らが15日に政治資金規正法違反容疑で
逮捕されたことを受け、報道各社が行った世論調査で鳩山内閣の支持率が5割を切っている。
18日召集された通常国会で、野党側は小沢氏らの「政治とカネ」の問題で攻勢をかける構えで、
首相にとっては厳しい国会運営となりそうだ。
首相は小沢氏が事情聴取に応じるべきかとの質問に対し、「必要に応じてご自身が判断して説明される、
そうされることを望む」と指摘した。
捜査の進展次第で首相も小沢氏と共に政治責任と取るのかについては、「誰と誰とが一蓮托生(いちれんたくしょう)とか、
そういう議論はナンセンスだ。幹事長と連絡を取り合いながら、これからも精一杯やっていく。
私は当然のことながら自分の職責を果たしていく」と述べた。
共同通信社が18日報じたところによると、同社が17、18の両日行った全国電話世論調査で、
鳩山内閣の支持率は41.5%と前回調査(1月10、11日)の50.8%から大きく下落。
不支持率は44.1%と前回の33.2%から10ポイント以上急増し、初めて支持を上回った。
一方、産経新聞社電子版も18日、同社とFNN(フジニュースネットワーク)が16、17の両日に行った
合同世論調査で鳩山内閣の支持率は前回調査(昨年12月)より6.7ポイント減の44.3%に下落したと報じた。
小沢氏については「幹事長を辞任すべきだ」との回答が70.7%に上り、「議員辞職すべきだ」との意見も48.0%に達したという。
鳩山首相:厳しいが「叱咤激励」と受け止め−支持率下落
http://www.bloomberg.co.jp/apps/news?pid=90920019&sid=ayXmF5MJvnXI