【小沢問題】 3人逮捕で露呈、検察に暴かれた「3つのウソ」
★小沢、3人逮捕で露呈 検察に暴かれた“3つのウソ”
・民主党の小沢幹事長「陸山会」の土地購入をめぐる事件で、東京地検特捜部は再度、
小沢氏側に任意の事情聴取に応じるよう要請した。公設秘書ら3人が逮捕されても、
小沢氏は「何らやましいことはない」と敵対心をあらわにするが、これまでに“3つのウソ
(矛盾)”が露呈している。18日の通常国会召集に合わせ、「小沢氏は堂々と事情聴取を
受けるべきだ」といった声が強まっている。
第1は、4億円の原資だ。
昨年まで、小沢氏側は報道機関の取材に「(4億円は)小沢氏が金融機関から融資を受け、
同会が借りた」と説明していたが、その後、融資が行われたのは土地代金の振り込み後だった
ことが発覚。
石川容疑者は特捜部に対し、「小沢先生が亡父(佐重喜元建設相)から相続した金を信託銀行に
積み立て、1998年ごろにくずして自宅の金庫に置いてあったもの」と供述した。
小沢氏も前出の党大会で、「私どもが積み立ててきた個人の資金でございまして、(特捜部に)
金融機関の名前、支店名もはっきりと申し上げた」と明言している。
一体、これまでの説明は何だったのか。
加えて、小沢氏の衆院議員としての資産報告では、93年4月提出分から直近の05年12月
提出分まで、「預金・貯金・郵便貯金」(当座預金や普通預金などを除く)の項目は「該当なし」。
佐重喜氏から引き継いだ東京・湯島の邸宅も、東京・深沢の自宅購入の際に売却し、多額の
残金はないとみられる。
このため、「特捜部は、小沢氏の地元・岩手県の胆沢ダム建設をめぐり、ゼネコンからの裏献金が
充てられた可能性が高い。4億円の融資は、原資を隠すマネーロンダリングではないか」
(検察関係者)とみているという。(
>>2-10につづく)
http://www.zakzak.co.jp/society/politics/news/20100118/plt1001181621003-n2.htm
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>>1のつづき)
第2は、確認書の日付。
陸山会が購入した土地について07年2月、小沢氏の個人名義となっていることから、将来、
小沢家の資産となることが問題視された。小沢氏は記者会見を開き、「便宜上、私個人の名義で
登記したにすぎない」と主張し、根拠として「個人の所有権がない」と記した確認書を示した。
この確認書の作成日は、収支報告書で土地購入日としていた05年1月7日となっていたが、
特捜部が昨年3月、陸山会事務所を家宅捜索した際に押収したパソコンのデータを分析した結果、
実際に確認書が作成されたのは会見直前だったというのだ。17日、朝日新聞が報じた。
第3は、形式的ミスという主張だ。
小沢氏は、特捜部の捜査着手について、「このような形式的なミスについては、今までほとんどの
ケースで報告の修正、訂正で許されてきた」と語り、特捜部を批判したが、石川容疑者は「あえて
収支報告書に記載しなかった」と供述し、意図的な虚偽(犯意)を認めているのである。
その理由について、石川容疑者は「言えない」「これ以上は、小沢先生に相談しないと」と特捜部に
口をつぐんだというが、周囲には「小沢先生が潤沢な資金を持っていると思われると、(05年の)
代表選に影響が及ぶ心配があった」と説明したという。
次々と浮上・発覚するウソや矛盾。
自民党の石破茂政調会長は「4億円の入りと3億4000万円の出をなぜ、政治資金収支報告書に
書かなかったのか。そのお金はどこから出たのか。この2点を明らかにしてほしい」と小沢氏に
説明を求め、かつての盟友である民主党の渡部恒三前最高顧問も「潔白ならば、堂々と
東京地検(特捜部)に行くべきだ。国民に疑惑を持たれただけでも道義的責任がある」と訴えた。
果たして、小沢氏は特捜部の事情聴取を受けるのか? 特捜部はどこまで「政界の最高実力者」に
迫るのか? 宗像紀夫・元東京地検特捜部長は「(特捜部が)成算のない戦いに打って出ることは
ない」と語っている。(以上、一部略)