オーストラリア政府は、日本の捕鯨を防ぐためにシーシェパードが繰り広げる無謀な行動に
関して、あまりにも中立的であり過ぎた。
これまで、オーストラリアは日本の捕鯨船に対する反捕鯨活動家たちの妨害行為を非難
してこなかった。公海での海賊行為とも言えるこうした好戦的な戦術を事実上、黙認して
きたのである。
妨害したからといって、日本の捕鯨に関するスタンスが変わることはないだろう。そればかり
か、合法的な捕鯨に対するこうした行動を非難しないのは、IWC(国際捕鯨委員会)を通じて
日本との外交的な決着を図ろうとするオーストラリアにとっては逆効果でしかない。
オーストラリアがシーシェパードの活動を支持しないという意思を明確にするためにも、
豪政府はシーシェパード船の入港を禁止すべきである。船舶の入港を承認するに際して、
どういう条件をつけるかは自由である。船が入港できるのは権利ではなく特典に過ぎない
のだから。 (抜粋訳)
豪シドニー・モーニング・ヘラルド:
http://www.smh.com.au/opinion/politics/ban-protest-vessels-from-using-our-ports-20100115-mcbz.html