小沢一郎・民主党幹事長の資金管理団体「陸山会」が2004年に取得した土地の購入原資4億円が
政治資金収支報告書に記載されていない問題で、陸山会はこの取引の際、預金を担保に銀行から融資を受けていたが、
1994年以降に取得した他の不動産計5件でも同じ手法をとっていたことがわかった。
04年の土地取得では、購入原資4億円を隠すために銀行から同額の融資を受ける取引を並行して行っていた疑いが持たれている。
他の5件の不動産取引では融資金を購入代金にあてたとされているが、東京地検特捜部は、陸山会側がこの手法を繰り返し
使っていた理由について解明を進めている。専門家らによると、この手法は、融資の金利負担が余計にかかるが、
購入原資の特定を難しくさせる効果があるという。
陸山会の収支報告書によると、陸山会が94年以降に購入した不動産の内訳は、都内がマンションを中心に12件で、
岩手県内2件、仙台市内1件の計15件。購入総額は計約10億5千万円となっている。
さらに、小沢氏が原告となった民事裁判の証拠資料などによると、この15件のうち、預金を担保に銀行から融資を受けた
ケースは6件あり、総額で計6億7650万円の融資を受けていた。
その一つが収支報告書に購入原資4億円の記載がなく問題となっている、04年10月購入の東京都世田谷区の土地。
陸山会側は土地代金約3億4千万円を支払った後、4億円の定期預金を担保として銀行から小沢氏の個人名義で
同額の融資を受け、陸山会に転貸させたことが判明している。
不動産購入で手持ち資金がない場合、通常は不動産を担保に、金融機関から融資を受けることが多い。
だが、陸山会は、購入代金に見合う十分な現金を保有しながら、それを担保にした借り入れを起こし、
返済に伴う400万円超の金利負担を余分に抱えることになった。
(続く)
朝日新聞 2010年1月12日3時0分
http://www.asahi.com/national/update/0111/TKY201001110258.html http://www.asahi.com/national/update/0111/TKY201001110258_01.html