【赤旗】 ニコン過労自殺 違法派遣と認定
東京高裁判決賠償を大幅増 原告が全面勝訴
http://www.jcp.or.jp/akahata/aik09/2009-07-29/2009072918_01_1.html 大手光学機器メーカーのニコンで「偽装請負」で働かされ、過労自殺に追い込ま
れた〇〇〇〇さん=当時(23)=の母親・〇〇〇さん(60)が派遣先と派遣元
に損害賠償を求めた訴訟の控訴審判決が28日、東京高裁で行われました。都築弘
裁判長は、一審から踏み込んで違法派遣を明確に認め、両社に対し7058万93
05円(遅延損害金あわせ1億円以上)の支払いを命じました。
〇〇〇さんが自殺した1999年当時、製造現場での派遣は禁止されており、
「派遣法によって禁止された労働者供給事業等に当たる」とニコンの使用者責任を
認めました。
一審では、〇〇〇さんにも過失があったとして損害額を減額し約2400万円でし
たが、高裁判決は「損害金額を減額すべき事情は認められない」と大幅に増額しま
した。
〇〇〇さんは97年10月、名古屋市の請負会社「アテスト」(旧ネクスター)に
就職。埼玉県熊谷市のニコン熊谷製作所に派遣され、半導体製造機械の最終検査を担
当していました。
判決は、違法派遣のもとストレスのかかる作業室で深夜労働や時間外労働など過
重に働かせたことなどがうつ病発症と自殺につながったと認めています。