大阪府が、係長級を7年間以上務める行政職員に対し、ほぼ一律に1ランク上の課長補佐級と
同じ給料を支払っていることがわかった。
係長級4329人のうち半数が、年収で最大27万円加算を受けており、上乗せ額は年計約3億円
に上る。府人事室は「ベテランの係長級は課長補佐級に匹敵する高度な知識や経験を持っている」
と説明するが、橋下徹知事は「実態は(職務より上位の給料を支払う)『わたり』だ」として、
見直しを指示した。
府は、職階に応じて1級(主事)から10級(部長)までの給料表を設けている。係長級(主査)は
3〜5級に、課長補佐級は5〜6級に位置づけており、5級は係長級と課長補佐級にまたがっている。
府は2006年度に独自に定めた人事運用基準で、係長級について、昇任後7年間、勤務評定が
標準以上の場合、8年目以降、4級から5級への昇格を認めた。標準未満の職員は1・4%(08年度)
にとどまっており、事実上、ほぼ全員が8年目で一律昇格しているため、課長補佐級の給料を
適用される5級の職員2733人のうち、係長級は2248人で8割を占めるようになっている。
http://www.yomiuri.co.jp/national/news/20091128-OYT1T01238.htm?from=main3 依頼