★預金保険機構、個人情報を紛失 数十万口座分、処分か
預金保険機構は27日、関西地方の一つの金融機関の全預金者にあたる数十万口座分の
個人情報が入ったCD―ROMを紛失したと発表した。預金者名、生年月日、住所、
電話番号、預金残高が含まれているが、「不安をあおりかねない」として預金者への
通知はしないという。
機構によると、紛失したCDは検査対象の金融機関から提出された資料をもとに作成した
もの。作成した検査官が、機構の内規に従って今月2日に検査部の金庫に保管する手続き
をとっていた。ところが検査官が17日に金庫をあけたところ、個人情報の入っていない
別のCDやフロッピーディスクの計3枚とともになくなっていたという。
記者会見した井上美昭理事は、「パスワードで保護されており、悪用される可能性は
低い」と説明。内部調査をしたが、機構職員らは持ち出しを否定しているといい、
「ほかの資料と一緒に処分した可能性が高い」と述べた。金融機関側から「名前を
出さないでほしい」との要請を受け、金融機関名の公表を拒んだ。機構によると、
この金融機関も預金者に紛失の事実を伝えない方針だという
2009年11月27日21時45分 朝日新聞
http://www.asahi.com/national/update/1127/TKY200911270388.html