鳩山首相の関連政治団体「北海道友愛政経懇話会」(室蘭市)が、鳩山首相の実母と実姉から年間150万円ずつ
献金を受けていたにもかかわらず、政治資金収支報告書に記載していなかったことが、関係者の話でわかった。
東京地検特捜部は、同会から会計帳簿の提出を受け、会計担当者から事情を聞いており、資金管理団体の
偽装献金問題を含め首相の関連政治団体全体を視野に、ずさんな経理処理の実態解明を進めている。
北海道友愛政経懇話会の収支報告書によると、鳩山首相の母と姉は2004年に、個人が1団体に寄付できる
年間上限額である150万円をそれぞれ献金したが、05年以降は記載がない。
ところが関係者によると、同会は05年以降も、鳩山首相の母と姉から各年間150万円の献金を受けたにもかかわらず、
鳩山事務所側の判断で記載しなかったという。隠した献金の額は、少なくとも2年間で計600万円に上る。
これらの献金は、鳩山家の資産管理会社「六幸商会」(東京都港区)から口座振り込みで行われていた。
献金を記載しなくなったきっかけは、一部の報道で、同会を含む鳩山首相の関連3団体が、母と姉からそれぞれ
上限額の寄付を受けていたことが、個人献金の量的制限を免れる「脱法行為」だと批判されたことだったといい、
偽装献金問題で刑事告発されている鳩山首相の元公設第1秘書(59)(解任)も了承していたという。
取材に対し鳩山事務所は弁護士を通じ、「(友愛政経懇話会が)捜査中であり、
個々の事項については一切お答えを差し控えさせていただきます」と回答した。
11月25日3時2分配信 読売新聞
http://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20091124-00001472-yom-soci