岡田克也外相は今月初旬の訪米を土壇場で断念に追い込まれた。岡田氏は12、13両日の
オバマ米大統領訪日前にクリントン米国務長官と“直談判”し、米軍普天間飛行場移設問題を
めぐる解決の筋道をつけたい考えだったが、岡田氏の独走を首相官邸が警戒し、「国会優先」を
口実にストップをかけたのが真相だ。日本側が会談を申し入れながら自らの事情で中止する失態は、
日米関係に暗い影を落とした。
「日米首脳会談の粗ごなしのつもりだった。米側は日程を好意的に空けてくれていたが、国会もあり、
こちらからお断りをした」
岡田氏は4日、オバマ米大統領訪日前に予定していた訪米中止の理由を説明し、無念さをにじませた。
6日夕の記者会見では「地元の意見をしっかりと承った上で最終判断したい」と米軍嘉手納基地への
統合案になお固執してみせた。
岡田氏は10月下旬に米側と訪米日程を調整し始め、10月末に平野博文官房長官に訪米の意向を伝えた。
岡田氏には「『恫喝』のゲーツ米国防長官と違い、クリントン国務長官は『歓迎』してくれる」との
読みがあったようだ。9月にニューヨークで行われた日米外相会談で、岡田氏が(1)日本でも
政権交代が行われた(2)沖縄の4つの小選挙区はすべて現行案に消極的な人が当選した−ことなどを
説明したところ、クリントン氏は「よく理解する」と応じてくれたためだ。
http://sankei.jp.msn.com/politics/policy/091106/plc0911062153017-n1.htm http://sankei.jp.msn.com/politics/policy/091106/plc0911062153017-n2.htm 2に続く
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