B型、C型肝炎ウイルス感染者を支援する「肝炎対策基本法案」が今国会で成立する公算となった。
全会一致での議員立法による成立を目指す公明党が五日、民主党とほぼ同じ内容の原案を
取りまとめ、自民党も前向きに対応する方向であるためだ。共産党も賛成する意向を示した。
民主、公明両党の原案は国内で三百五十万人に上るとされる感染者が適切な医療を受けられるよう
「国や地方公共団体は経済的な負担軽減のために必要な措置を講じる」と明記。予防、早期発見、
治療を含めた施策の策定や実施は、国、地方公共団体の「責務」であることも盛り込んでいる。
各党調整は両党案を軸に進められる見通しで、成立すれば感染者や家族らの将来不安の
緩和につながりそうだ。
公明党の原案は「肝硬変及び肝がんに関する施策の実施」とした項目などを除き、
民主党とほとんど変わらない中身となった。
両党は感染者支援の早期実施を最優先に、ほかの各党に賛同を求める方針。
公明党幹部は「基本的に自民党も賛成できる内容で、今国会で成立させたい」と言明。
共産党の志位和夫委員長も記者会見で、民主党案について「速やかに各党の合意を得て
成立させるべきだ」と述べ、賛成する意向を示した。
*+*+ 東京新聞 2009/11/06[08:14:41] +*+*
http://www.tokyo-np.co.jp/article/politics/news/CK2009110602000053.html