愛知県三河地方で偽1万円札が相次いで使われている事件で、被害が約80件に
拡大していることが、県警への取材で分かった。透かしもない粗悪な偽札だが、
小さな商店などで店番をしている高齢者をだまし、釣り銭を受け取る手口が目立つ。
複数犯の可能性がある。10月に入って隣接する静岡県西部でも9枚見つかっており、
通貨偽造・同行使の疑いで捜査している県警は、静岡県警と情報交換を始めた。
捜査関係者によると、偽札は8月以降、愛知県豊川市や豊橋市、岡崎市の電器店や
リサイクル店などで見つかっている。カラーコピーなどで作成したとみられ、
照明の不十分な店内では本物のように見えるが、よく見ると赤みがかり、手触りも
本物とは異なる。一部で記番号が同じだった。
高齢者が店番をして、防犯カメラも設置されていない店などを狙い、少額の商品を
買うように装い、偽1万円札を差し出す手口が多い。
若い男の目撃情報があり、県警は複数犯の可能性があるとみている。
一方、静岡県西部でも10月中旬以降、浜松市や湖西市の雑貨店などで計9枚が
見つかっている。高齢者が経営する店が狙われた事例が多い。複数の店で20歳前後の
男の使用が目撃されている。
カラーコピーで赤っぽく、ホログラムに光沢がない−など、愛知県で発見された
偽札と特徴も共通点があり、両県警は関連を調べている。
*+*+ 中日新聞 2009/11/05[10:01:48] +*+*
http://www.chunichi.co.jp/article/national/news/CK2009110502000147.html