【社会】試用期間後に正式採用されない新人教員、過去最多 3割は精神疾患

このエントリーをはてなブックマークに追加
1かなえφ ★
 公立校の教員採用試験に合格しながら、1年間の試用期間後に正式採用と
ならなかった教員は平成20年度は315人で過去最多となり、そのうち約3割の
88人は精神疾患による依願退職だったことが4日、文部科学省の調査で分かった。
「自分の指導力に自信を失い、鬱(うつ)につながるケースがある」と文科省。また、
校長や副校長、主幹教諭から一般教員などに自ら希望して降任したのは179人で、
これも過去最多となった。

 正式採用されなかった人数は昨年度より14人増加。病気による依願退職は
全体で93人で、文科省が今回初めて病気の内訳を調べたところ、精神疾患が
約95%を占めた。同省は対応策について、「新人に過重な負担がかからず、指導
教員や校長が相談に乗れる環境を各教育委員会が作る必要がある」としている。

 希望降任制度の利用者は前年度より73人増。179人の内訳は、管理職を補佐
する主幹教諭89人▽副校長・教頭84人▽校長4人−などで、東京都教委が20年度
から主幹教諭にも同制度を適用したことが増加の一因だ。降任理由は健康問題が
53%だったほか、「主幹より教諭として職責を全うしたい」などがあった。

 教委から指導力不足と認定された教員は4年連続で減り、306人(前年度比65人
減)だった。このうち78人は研修後に現場復帰し、40人は依願退職。年代別では、
40〜50代のベテラン教員が8割を占めた。

 指導力不足の具体例では「個々に応じた学習指導ができない。自分本位で行動し、
同僚とのトラブルが絶えない」(中学校、40代女性)、「授業を指導書に従って進める
だけで、生徒の学力向上に関心がない。授業以外で生徒に指導することを避ける」
(高校、40代男性)などがあった。

産経msnニュース 2009.11.4 21:22
http://sankei.jp.msn.com/life/education/091104/edc0911042123009-n1.htm