【香川】 うどん店開業融資専門の窓口を開設 日本政策金融公庫高松支店

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1かしわ餅ρ ★
日本政策金融公庫高松支店(高松市)は11月2日から、讃岐うどん店の開業を目指す職人専門の
融資相談窓口を開設する。ブームに加え、景気低迷で「安くてうまい」と人気も上昇中だけに、
うどん職人の志望者も急増。一方で腕を磨くことに専念し、資金面などに無頓着な人も多く、
融資だけでなく経営のいろはを手ほどきするという。同支店は「ブームの継続に一役買いたい」とする。

 同支店によると、県内では年間40〜60軒のうどん店が新規オープン。県立丸亀高等技術学校
(丸亀市)の「さぬきうどん科」には今年、定員15人を上回る過去最多の37人が入学を申し込むなど、
最近はリストラの影響からか、出店希望者は増加傾向にあるという。

 それでも、同科を修了した76人で店を持てたのは12人にとどまり、同校は「腕に自信はあっても、
資金を調達できずにあきらめる修了生も多い」と分析。「資金繰りの見通しが甘く、すぐに経営が
行き詰まるケースもある」(同支店)ことから、同支店は専門の窓口を設けることにした。

 すでに先月、職員を同校に派遣し、具体例を挙げて経営のノウハウを講義。今後、窓口では
「さぬきうどん店創業ガイド」と名付けた独自のハンドブックを基に、平均約800万円と言われる
開店資金の調達から、1杯数百円の単価で利益を生み出す方法、集客などのマーケティングなどを
指導していく。

 県外での出店希望者についても、全国の支店などを通じて融資に応じる方針で、同支店は「修業で
得た確かな腕に綿密な経営ノウハウが加われば、うどんのこしに負けない粘り強い店が増えていくはず」と
している。

http://www.yomiuri.co.jp/e-japan/kagawa/news/20091027-OYT8T01291.htm