9歳暴行容疑で父逮捕 「千円札取った」思い込み 熊本県警
2009年10月28日 00:11 カテゴリー:社会 九州 > 熊本
熊本県警は27日、小学3年の長男(9)の顔を殴り鼻骨を骨折させたとして、傷害の疑いで
父親の同県天草市久玉町、漁業笹原隆之容疑者(33)を逮捕した。笹原容疑者は、財布の中にあった
千円札が見つからなかったのを、長男が抜き取ったと勘違いし、暴行を加えていた。逮捕前には、
長男に「お父さんとキャッチボール中に自分が暴投ばかりするので殴られたと言え」と、
うそを言うように指示。長男は言われた通り警察などに話していた。
逮捕容疑は9月28日午後8時半ごろ、自宅近くのスーパー駐車場で長男の顔面をこぶしで数回殴り、
鼻骨を骨折させた疑い。
同署によると、笹原容疑者は財布の中の千円札が見つからないのを長男が盗んだと、勝手に
思い込んでいたが、実際には金は財布の中にあった。9月29日、顔をはらした長男を小学校の
養護教諭が不審に思い、笹原容疑者を問いただしたところ、殴ったことを認めたという。
一昨年秋にも長男の体にあざがあったため、学校と熊本県中央児童相談所は子どもへの虐待が
日常化している可能性があると判断。同相談所は事件から2日後、長男と小学生の妹(7)を
一時保護し、警察に通報した。
熊本県警はその後、任意で父親と長男に事情を聴いていたが、最近になって、長男が殴られた
本当の理由を語り始めたため、逮捕に踏み切った。
笹原容疑者は離婚し、子ども2人と暮らしていた。
=2009/10/28付 西日本新聞朝刊=
http://www.nishinippon.co.jp/nnp/item/130926