【政治】鳩山首相「地元で消えた政党交付金10億円」「使途報告書なし」を追う

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1海坊主φ ★
週刊ポスト
<摘出スクープ>「故人献金」ばかりではない!
鳩山首相「地元で消えた政党交付金10億円」「使途報告書なし」を追う
「税金」が「民主党のカネ」に化けた「ロンダリング」疑惑。
政治とカネにまつわる”ブラックボックス”ばかりの坊ちゃん総理は、”脇の甘さ”が命取りだ

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週刊ポスト 2009年10月23日号(10月10日発売)

鳩山政権への国民の期待は依然として高い。その際大の理由は子ども手当をはじめとする、
「マニフェスト」の実現を望んでいるからだろう。ところが、臨時国会を目の前にして、政策実現への最
大の障壁となりそうなのが鳩山氏自身の「政治とカネ」なのである。それは「故人献金」問題だけ
ではなかった。地元・北海道に不透明なカネの流れがあった―――。

「既に特捜部は帳簿を入手」

「長きにわたって尽くしてくれた秘書で、大変残念だ」
鳩山首相は、6月30日に自身の資金管理団体「友愛政経懇話会」の報告書に記されていた虚偽記
載について会見し、釈明した”故人献金”は秘書が独断でやったこと―――。

それが、今に至るまで変わらない鳩山氏の主張である。確かに、資産総額16億円を超える鳩山氏
については「金持ちだから、金銭関係で汚いことはしないだろう」との印象が強い。

しかし、父・威一郎氏の秘書のひとりで、鳩山氏が86年に初出馬した際の選挙戦を支えた人物は
こういう。「地元の人間は皆”選挙は鳩山家のカネでやってくれるのだろう”と思ったら、そんなこ
とはなく、逆に陣営が集めるカネの出入りに細かく注文を付けていた。秘書や側近に任せっきりの
タイプではなく、本人が厳しく見ていますよ」

2以降に続く
依頼
http://tsushima.2ch.net/test/read.cgi/newsplus/1255177402/107-111
2海坊主φ ★:2009/10/12(月) 08:54:16 ID:???P BE:179644032-2BP(291)
そんな鳩山氏の釈明にはかなりの”無理”があることがわかってきている。
当初、虚偽記載について、「秘書が私への故人献金が少ないのを気にしたのでは」と語っていた
が、実態は違う。例えば虚偽起債分を修正した05年分の政治資金収支報告書を見ても、鳩山氏の故
人献金額は6000万円以上と、衆院議員の中でも有数の多さなのだ。

また、特筆に値するのが1人あたりの額が「5万円以下」で、公表義務のない匿名献金の多さだ。
03年から6年間の総額で実に約2億5000万円にのぼる。
”故人献金”以外にもある鳩山氏の政治資金の不自然さには、捜査当局も興味を抱いており、関係
者への聴取が始められているという。

「5万円以下の寄付でも、帳簿の保存が義務づけられており、既に特捜部はそれを提出させ、入手
している模様だ。5万円以下の献金においても同じような不正はなかったか、そのうち明らかになる。
また、政治団体への寄付は控除の対象となり、還付金の不正取得などが明らかになれば、摘発の対
象となる可能性もある」(捜査関係者)

”故人献金”に加え、収支報告書上は”ブラックボックス”となっている匿名献金の利用にも注目し
ているようだ。
カネの出入りに自ら関わる傾向がありながら、”お坊ちゃん”故なのか、脇の甘さが透けて見える。
そして、本誌は、鳩山氏の地元・北海道で同様に”ブラックボックス”を通した不透明なカネの流れ
を発見した。

「04年以前」は受け取っていない!?

「その2年分については報告書がないんです……」
困惑した表情でそう答えたのは、室蘭市にある北海道・胆振(いぶり)支庁の担当者だ。
同支庁は、鳩山氏が代表を務める「民主党北海道第9区総支部」(以下、第9支部)を所管する。
担当者が当惑した理由は、同支部が政党交付金の「使途等報告書」を提出していない期間があった
からである。
3海坊主φ ★:2009/10/12(月) 08:54:32 ID:???P BE:1676674278-2BP(291)
政党交付金とは、国民全員が年間1人250円を負担する形で国庫から、各政党に支払われる総額
約320億円のカネ。
その使途報告書は過去5年分まで閲覧可能だが、鳩山氏の第9支部は、05〜07年分のみの提出で、
03年、04年の分が存在しなかったのだ。
10分ほど待たされた後、担当者がこう説明した。

「04年以前は民主党北海道総支部連合会(以下、道連)で一括処理していました」
つまり、鳩山氏の第9支部は04年以前は「政党交付金を一銭も受け取っていないし、使っていな
い」となっているのである。

民主党は党の運営資金の8割以上を政党交付金に依存している。それが鳩山氏の地元で、まった
く使われていないというのはいったい、どういうことなのか―――。
本誌は道連を所管する道庁で使途報告書を入手すべく、札幌に向かった。

道庁を訪ねると再び、驚くべきことに突き当たった。北海道には12の選挙区支部があるが、第9
支部と同様に、12選挙区支部全ての使途報告書が存在しなかった。04年以前に使途報告書を提出し
ていたのは道連のみ。
47都道府県のうち、党本部から各選挙区支部に政党交付金が渡らず、都道府県単位で一括処理し
ているのは道連のケースだけだ。

使途報告書の要旨は、過去の官報に記載されている。本誌はそれを辿り、民主党が事実上発足し
た98年から04年までの7年間で道連に渡った政党交付金は10億円以上であることを確認した。北海
道だけ、なぜ、通常は支部に渡ってそれぞれ報告書が提出される政党交付金が「消えた」格好になっ
ていたのか。
取材を勧めると、国民の血税が「ガラス張り」とは対極の使われ方になっていた。
4海坊主φ ★:2009/10/12(月) 08:54:43 ID:???P BE:479049582-2BP(291)
「内規」に縛られず「報告書」も不要

情報公開請求によって入手した道連の使途報告書を詳しく見ていく。
道連に党本部から支給された政党交付金は98年から04年までは、平均して年間2億円弱。そして、
05年からはガクンと支給額が減り、2000万円から7000万円台で推移する。「05年」は党本部が道
連だけでなく、道の各支部に政党交付金を支給し始めた時期である。

これでは、道連だけで交付金を使っていたという報告を上げながら、実態としては各支部がそれ
ぞれ交付金を使っていたといわれても仕方がないだろう。
「道連→各支部」と別の名目でカネが動いていた。
鳩山氏の第9支部の政治資金収支報告書によると、道連から、03年は約678万円、04年は約370万
円が支給されている。

これらは、国民の税金である「政党交付金」ではなく「道連(が集めた献金など)からの交付金」
という扱いになっている。そして、05年からは「道連からの交付金」がゼロになり、約1000万円が
「党本部からの政党交付金」として支給されるようになるのだ。

カネに色はついていないので、04年以前のカネを「政党交付金」とするかはサジ加減ひとつとなる。
つまり、「税金たる政党交付金」が道連を介して「民主党のカネ」となる”ロンダリング疑惑”が生ま
れてくる。

神戸学院大学大学院教授で政治資金オンブズマン共同代表の上脇博之氏いう。
「政党交付金はそもそも、腐敗の温床になりがちな企業・団体献金を制限し、政治資金をよりク
リーンなものとするために作られたもので、政党助成法では国民の税金であることを自覚し、使途
はガラス張りにしなければならないと定めている。この道連のケースは、結果的に各支部が”政党
交付金”を受け取るのであれば、他の都道府県と同じく本部から直接受け取って、使途等報告書を
提出すべきだった。その意味で、不透明なやり方だといえるでしょう」
5海坊主φ ★:2009/10/12(月) 08:54:59 ID:???P BE:748515555-2BP(291)
「政党交付金」にならなかったとすれば、鳩山氏らが得た”恩恵”がある。民主党には、党経理局
が作成した70ページに及ぶ「政党交付金ハンドブック」があり<アルコール類への支出は禁止>な
どと使い途に細かく制約がかけられている。党本部が各支部の使途を点検することにもなっている。
キャバクラなどに使っていた江田五月・参院議長らが問題として報じられたのは記憶に新しい。
「民主党のカネ」として扱えるならば、その制約に縛られない。

しかし、このやり方が行われていた間、鳩山氏は第9区支部の代表だったことに加え、党代表
(99〜02年)の職にあった。この不透明なカネの流れの”受け手”であると同時に、”配り手”でも
あったのである。
道連は「政党助成法に沿って道連が使途報告書を提出しているので問題ないと考える」(総務局)
とし、鳩山事務所は「回答は差し控える」とした。

10月26日から開かれる臨時国会は、鳩山氏が自身の政治資金問題が予算委員会で追及されること
を恐れ、「必要最低限のこと以外しない」ともいわれる。
「国民の望んだマニフェスト実行」が遅れるとすれば、民主党への支持と期待は一気に失望に変
わる。

国民の人気に支えられ、「ムダ遣いを改める」と掲げる鳩山首相は、まず自らの税金の使途を過
去に遡って開示すべきではないのか。

■鳩山資産の「出元」
鳩山氏を資金面で支えているといわれる母・安子氏はブリヂストン創業者である故・石橋正二郎氏
の長女。正二郎氏の長男・幹一郎氏が死去した際、史上最高額の1135億円の相続税が課されたこと
が、石橋一族の資産の多さを物語る。

終わり